成功する小さい飲食店開業の秘訣丨準備や資金調達方法、開業のメリット・デメリットを徹底解説
mtrust_shop
- 「小さな飲食店なら1人でも開業できますか？」
- 「小さな飲食店の開業資金はどれくらい必要なのでしょうか？」
- 「小さい飲食店を開業するメリットや成功のコツについて知りたい」
これらの疑問に答えるべく、千葉県を中心に店舗設計、内装、空間デザイン、施工管理を行っている商叶空間建築Laboが、小さな飲食店の開業に関する重要な情報をお伝えします。
小さな飲食店の開業を検討している方にとって役立つ情報をまとめましたので、ぜひ最後までごらんください。
目次
小さな飲食店を開業する際によくある質問
ここでは、小さい飲食店の開業を検討している人が抱く質問に回答していきます。
小さい飲食店は1人でも開業できるの？
一般的には、小さな飲食店は1人でも開業可能です。
しかし、1人での開業には、後述するようなデメリットや課題もあるため、慎重な準備と計画が必要です。
1人で飲食店を開業する場合のメリット・デメリットは？
1人で開業するメリットは、人件費や初期費用を抑えられることが挙げられます。
ただし、全ての業務を1人でこなさなければならないため、時間や労力がかかることがデメリットです。
詳しいメリット・デメリットは後述しています。
自宅で飲食店を開業することはできるの？
自宅での飲食店開業は可能ですが、下記のような注意点があります。
- 用途地域の確認：住居専用地域なら開業できない
- 営業許可証の取得：管轄の保健所の許可がなければ飲食店の営業はできない
小さい飲食店の大きさはどのくらい？
一般的に、小さい飲食店は席数が10席以下で、面積は10〜15坪ほどです。
座席配置は1坪に2〜3席程度が一般的です。
小さい飲食店を開業するメリット・デメリット
ここでは、小さい飲食店を開業するメリットとデメリットを解説していきます。
小さい飲食店を開業するメリット
それでは、メリットをみていきましょう。
初期費用の削減
小さい飲食店では、物件取得費や内装工事費などの初期費用を削減できます。
また、規模が小さいため、家賃や仲介手数料も低く抑えられ、開業資金の節約につながります。
運営コストの削減
店舗の規模が小さいと、毎月の固定費を低くできます。
家賃や光熱費、人件費などのランニングコストが少ないため、赤字リスクを最小限に抑えられます。
1人での開業・運営が可能
小さい飲食店では、1人で開業・運営することが可能です。
スタッフの雇用や教育といった手間がかからないため、自由度の高い経営ができます。
お客様との距離が近く、常連客を獲得しやすい
小さい飲食店では、お客様とのコミュニケーションが取りやすく、常連客が増えやすい点が特徴です。
また、常連客による口コミ効果でお店の評判が広がり、経営の安定につながります。
リスクの最小化
開業資金やランニングコストが少ないため、初めての開業でも比較的安心して挑戦することができます。
万が一、失敗した場合でも再チャレンジがしやすく、軌道修正も行いやすい点もメリットです。
小さい飲食店を開業するデメリット
続いて、デメリットをみていきましょう
売上の上限が低い
小さい飲食店の場合、売上の上限が低くなる傾向がある点がデメリットです。
スペースや座席が少ないことから、繁忙期には入店制限を余儀なくされるケースがあり、機会損失につながる可能性があります。
仕入れコストの増加
小さい飲食店では大量仕入れが難しいため、食材の仕入れコストが高くなる傾向があります。
また、仕入先との交渉力が低下することもデメリットです。
人手不足のリスク
1人または少人数で開業する場合、経営者やスタッフの病気・ケガなどによる営業停止のリスクがあります。
また、1人ですべての業務をこなすワンオペレーションにより、接客やサービスの品質が下がる可能性もあります。
小さい飲食店を開業する際の開業費用・運転資金
ここでは、飲食店を開業する際に必要な開業費用や運転資金について解説していきます。
必要な開業資金
まず、開業資金についてみていきましょう。
物件取得費
物件取得費には、家賃や敷金礼金、仲介手数料などが含まれます。
一般的には家賃の6〜10ヶ月分が必要とされます。
設備工事費
内装や外装、配管工事、空調設備などの設備工事費がかかります。
居抜き物件を利用する場合は、200万円程度となり費用を抑えることができますが、スケルトン物件の場合は500万円以上の費用がかかることもあります。
以下の記事・動画でも詳しく解説しておりますので、あわせてごらんください。
【関連記事】スケルトン物件のメリット・デメリット｜居抜き物件との違いを解説
【関連動画】【居抜きvsスケルトン】店舗開業時の物件選びを内装工事のプロが徹底比較！
広告宣伝費
お店の認知度を高めるためには、看板やチラシ、SNS広告などの広告宣伝費が必要です。
その他備品
調理用具や食器類、レジ、インテリア小物など、飲食店経営に欠かせないさまざまな備品の費用も必要です。
必要な運転資金
続いて、運転資金について解説していきます。
飲食店の規模や立地によっても異なりますが、一般的には6ヶ月分の運転資金を確保しておくことが推奨されています。
食材費
飲食店の成功に欠かせないのが食材です。
メニューの種類によっては、食材費が大きな負担になります。
開業当初は客数が安定しないことも考慮して、メニュー数を絞ることを検討しましょう。
人件費
小さい飲食店では人件費を抑えられる点がメリットです。
しかし、規模が拡大すればするほど人件費も増加するため、スタッフを雇う際は慎重に検討しましょう。
家賃・水道光熱費
家賃や水道光熱費は毎月の固定費となります。
定期的なコスト飲み直しを行い、無駄を削減することが重要です。
融資・補助金・助成金制度
小さい飲食店を開業する際は、融資制度を活用することも検討しましょう。
政府系の金融機関である日本政策金融公庫は、中小企業や個人事業主向けに低金利で融資を行っています。
また、国や地方自治体が提供する補助金・助成金制度も小さい飲食店を開業する際に役立ちます。
詳しくは下記記事で解説していますので、あわせてごらんください。
【関連記事】飲食店で使える補助金まとめ【2024年】要件・補助率を分かりやすく解説
小さい飲食店を開業するために必要な資格・届け出
ここでは、飲食店を開業する際に必要な資格や届け出を解説していきます。
必要な資格
飲食店を開業するには以下の資格を取得しなければなりません。
食品衛生責任者
食品の製造・販売の際に必須となる資格です。
食品衛生責任者は、各都道府県で行われている「食品衛生責任者養成講習」を受講することで取得できます。
防火管理者
飲食店の収容人数が30人以上の場合、防火管理者の選任が義務付けられています。
消防署で行われる講習を受講することで取得できます。
必要な届け出
飲食店を開業する際には、以下のような許可申請や届け出が必要です。
食品営業許可申請
必ず食品営業許可申請を行う必要があります。
この手続きは各自治体の保健所で行われ、検査に合格すれば営業許可が交付されます。
火を使用する設備等の設置届
お店で火を使用する設備や調理器具を設置する場合は、火を使用する設備等の設置届を提出する必要があります。
これは厨房設備だけではなく、ボイラーや温風暖房機なども含まれます。
その他の届け出
業態や規模によっては、以下のような追加の届け出が必要となります。
- 深夜酒類提供飲食店営業開始届出書（警察署へ）
- 個人事業の開廃業等届出書（税務署へ）
- 労災保険の加入手続き（労働基準監督署へ）
- 雇用保険の加入手続き（公共職業安定所へ）
開業時のスケジュールを把握し、必要な手続きを忘れずに行いましょう。
小さい飲食店を開業する流れ
ここでは、飲食店を開業する大まかな流れを解説していきます。
ステップ1：コンセプト設定
お店のテーマや提供する価値を決める重要な段階です。
明確なコンセプトはお店の魅力を伝え、成功の土台となります。
ステップ2：事業計画の考案
資金調達方法や経営戦略を明確にし、安定した経営を目指します。
融資を受ける場合は、綿密な計画書が必要です。
ステップ3：エリア＆物件探し
飲食店の成功には、適切な立地や物件の選定が欠かせません。
自宅を利用する場合は、用途地域の確認や電気容量の確認が必要です。
ステップ4：資金調達及び借入
開業に必要な資金を調達します。
日本政策金融公庫や自治体の保証協会付きの融資など、複数の方法を検討・活用しましょう。
ステップ5：店舗内外装設計及び施工
飲食店の内外装は、お店のイメージやお客様の居心地に直結します。
経験豊富な設計士や信頼できる施工会社に依頼し、店舗のデザインや施工を行いましょう。
施工会社との綿密な打ち合わせを通じて、お店のコンセプトを具体化させることが重要です。
【関連記事】店舗内装工事の基礎知識｜業者選びのポイントや費用相場を解説
ステップ6：厨房設備や什器、備品の購入
飲食店の開業にはさまざまな備品が必要ですが、リースやレンタルを活用することで、初期費用を抑えることができます。
安定した経営を目指すためにも、ご自身にあった調達方法を検討しましょう。
飲食店開業の流れは、下記動画でも詳しく解説しておりますのであわせてごらんください。
【関連動画】【必見】店舗開業の流れを内装工事のプロが5ステップで徹底解説！
まとめ
小さい飲食店は比較的少ない資金で開業できるため、多くの人が関心を寄せています。
しかし、飲食店を成功させることは簡単ではなく、競合店との差別化やコスト削減、資金調達方法・内装設計を慎重に検討しなければなりません。
商叶空間建築Laboでは、あなたの夢を形にするためのトータルサポートを提供しています。
物件探し、資金相談、店舗デザイン、施工、開業への集客等まで、一貫したサービスでお手伝いします。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
